NHKの朝ドラ「なつぞら」のロケ地巡りがしたくて、家族旅行で北海道に行ってきました。
[chat face=”face1.png” name=”RIPO” align=”left” style=”type2″]夫と5歳の息子と0歳の娘を連れて、北海道で「なつぞら」柴田牧場のロケ地・ロケセットを見てきたよ![/chat]
ここでは、「なつぞら」の北海道ロケ地の場所と行き方、実際に行った感想を写真とともに詳しく紹介します。いつもテレビで見ていた柴田牧場の風景や家屋・新牛舎のロケセットは、とても迫力があって感動しますよ。
「なつぞら」のロケ地が気になる人や、北海道ロケ地巡りをしたい人の参考になれば嬉しいです。
北海道でなつぞらロケ地巡りをしてきた!
2019年9月に、家族旅行で東京から北海道に行きました。
とかち帯広空港は「なつぞら」を全面アピール。「なつぞらの舞台 十勝へようこそ」の垂れ幕にテンションが上がります。
空港や旅館、飲食店、観光地など、十勝・帯広のいたるところに「なつぞら」のポスターがあり、街全体で応援していることが伝わってきました。
なつの明るい笑顔が目を引くポスターには、広瀬すずさんの温かいメッセージが印刷されています。
十勝の美しい景色の中で撮影させて頂き、北海道が大好きになりました。北海道の皆さん、”なつぞら”見てくださいね! 広瀬すず
北海道なつぞらロケ地1.柴田牧場への道
新得町(しんとくちょう)の柴田牧場への道では、入口看板・木柵・橋のロケセットを見ることができます。
写真は、臨時駐車場から見たロケセットへの入口。わかりやすい案内板が出ていますよ。この道をまっすぐ徒歩3分くらい進むと、柴田牧場の看板があります。
この場所では、実際に出会いや再会、別れ、冬のシーンなど多くのシーンが撮影されました。ドラマが放映された現状のまま保存された、唯一のロケセットです。
なつや泰樹じいちゃん、天陽くんの姿が目に浮かびます。柴田牧場入口で、なつぞらの世界観を味わってみてください。
柴田牧場の牧草地
監督がアルプスの少女ハイジのイメージで探していた場所にぴたりだったのが、ここ新得町の牧草地の風景でした。約1ヶ月の十勝ロケで、100名以上のスタッフで撮影を敢行したそう。
ここでは、柴田牧場の泰樹じいちゃん、照男兄ちゃん、牧場で一緒に働く戸村親子が牛を放牧するシーンを撮影。泰樹じいちゃんが馬車に乗っているシーンや、天陽の乗馬シーンもここで撮影されました。
乗馬する吉沢亮さんがまるで王子様のようだったので、スタッフからは「オダッシュ王子」と呼ばれていたとか。
「しばた牧場」入口看板
ドラマのなかでたびたび登場する、印象深い「しばた牧場」の看板。物語の始まりである「なつ、ここが十勝だ」のシーンが思い出されます。
牧場入口では、幼少期のなつが柴田家の父と柴田牧場に足を踏み込んだシーンを撮影。また、成長した妹の千遥が一人で訪ねてくるシーンや、なつとイッキュウさんが結婚の挨拶で柴田牧場を訪れるシーンも撮影されました。
美術スタッフさんによる見事な看板。撮影用に新しく設置されたものなのに、年季を感じる作りになっています。
[chat face=”face1.png” name=”RIPO” align=”left” style=”type2″]「しばた牧場」の看板を見たとき、これだー!本物だー!!!と感動しました![/chat]
木の橋
背後にそびえるオダッシュ山が印象的な、通称オダッシュ橋。オダッシュ山は日高山脈にある標高1,098mの山です。
柴田牧場の入口から柴田家の家屋をつなぐこの橋は、十勝と東京の架け橋でした。
橋の背面にそびえるオダッシュ山を背景に撮る写真は、インスタ映えしそうですね。広大な十勝の自然をバックに、ぜひ記念撮影してみてください。
昭和20年代の面影を見せるように撮影用に作られた橋。柴田家に誰かが訪れる際は必ず通っていた、作品中何度も登場する橋です。
ちなみに、橋の先は行き止まりになっています。
木柵と丸太イス
なつが悩んだときに座る丸太イスと周囲の木柵。空とオダッシュ山が見守る、癒やしの場所です。
柴田牧場の場所・アクセス
営業時間 | 牧草地のため24時間 |
料金 | 無料 |
定休日 | なし |
住所 | 北海道上川郡新得町新得西4線 |
アクセス | JR帯広駅から車で60分、とかち帯広空港から車で70分、新得駅から車で9分 |
駐車場 | あり(10台) |
地図だと具体的な場所がわかりにくいですが、北緯43.078、東経142.805が駐車場になります。
帯広・清水方面からの行き方
- 国道38号線から道道136号夕張新得線「セブンイレブン」の信号を左折(富良野方面からは右折)
- 約2.7km直進し、畜産試験場手前の十字路を右折すると十字路右に案内看板あり
- 約700m直進すると、左手に臨時駐車場、ロケセット入口あり
柴田牧場の公開期間
2019年11月30日までを予定しています。
柴田牧場に行く時の注意点
街灯が一切ないため、夜は柴田牧場入口も周囲の道も、真っ暗になります。日が明るいうちに行くのをおすすめします。
周囲の牧草地は私有地なので、決して入らないようにしましょう。また、車は所定の臨時駐車場に駐車し、路上駐車は厳禁です。
また、駐車場から柴田牧場の入口までは、舗装されていない土の道になります。悪天候時や雨上がりはグチャグチャになっていることが予想されるので、滑りやすいサンダルやヒールは避けた方が無難かもしれません。
北海道なつぞらロケ地2.柴田牧場家屋の玄関前と風呂場・新牛舎
柴田家が住む家は、もともとは陸別町の昭和20年代に建てられた馬小屋を撮影用に改築したもの。美術スタッフによって家屋に見せる工夫が施され、家屋の三角屋根の玄関部を増築しました。
撮影終了後は家屋の玄関部分を新得町の北広牧場に移設し、一般公開しています。
柴田家の玄関前と風呂場
柴田家は十勝のなかで比較的大きな牧場を営み、裕福な酪農家という設定。
早くから家には電気が引かれ、その後も電話・テレビといった時代の最先端をいく家電もいち早く取り入れ、近代的な生活をしていました。
家の横には、泰樹じいちゃんと幼少期のなるつを彷彿とさせる写真パネルが。なんだか微笑ましいですね。
玄関のアップです。広々とした立派な玄関ですね。ここで柴田家のみんなが暮らしていたんですね。(あの大人数で暮らしていたのだから、中の間取りも相当広そうですよね…?)
柴田家の風呂場。第1話で、幼少期のなつが風呂に入りながら、空襲と家族を思い出し人知れず涙を流す…。風呂場では、そんな切ないシーンが撮影されました。
なつが風呂から出て、寝巻きに着替えさせてやる富士子にしがみついて泣き出し、「おばさん…ありがとう」と言うシーンが忘れられません。
薪割り用の斧やスキー板などの小道具が飾られています。冬の雪景色の中、なつや夕見子がスキー板で通学していた姿を思い出しました。
柴田牧場新牛舎
柴田家の玄関は移設されたロケセットですが、こちらの柴田牧場の新牛舎は実際に撮影に使われたものになります。北広牧場の使っていない牛舎が撮影に使われました。
[chat face=”face1.png” name=”RIPO” align=”left” style=”type2″]本物の牛舎だったんだね![/chat]
昭和30年代の牧場内部のシーンの撮影に使われた、柴田牧場新牛舎のセット。
なつや泰樹じいちゃんをはじめ、柴田牧場の人々が牛の世話をするシーンや搾乳をするシーンなどが撮影されました。
撮影中は牛をここで飼っていたわけではなく、毎回北広牧場のおとなしそうな牛を15頭連れて来て撮影していました。牛の耳には管理用のタグが付いていましたが、編集時にCGで消されていたようです。
実際に牛舎の中を歩いていると、「なつぞら」の世界に迷い込んだような不思議な気分になりました。
酪農の小道具もばっちり展示されています。
134話に登場したミルカー(搾乳機)。昭和40年後半になり、柴田牧場はミルカーを導入することで搾乳時間が劇的に短縮しました。
なつぞら出演者の直筆サイン
新牛舎の横には、「なつぞら」出演者の直筆サインが飾られています。左から富士子役の松嶋菜々子さん、泰樹じいちゃん役の草刈正雄さん、なつ役の広瀬すずさん。
すみません、一番左のサインはどなたのものかわかりませんでした…。(ご存知の方いたら教えてください) 真ん中は天陽役の吉沢亮さん、一番右は柴田家パパの藤木直人さん。
ロケセットとあわせて、こちらの貴重なサインも要チェックです!
柴田牧場家屋の場所・アクセス
場所 | 北広牧場 |
営業時間 | 10時~16時 |
料金 | 無料 |
定休日 | なし |
住所 | 北海道上川郡新得町字新得基線85-13 |
電話番号 | 0156-64-3047 |
アクセス | JR帯広駅から車で60分、とかち帯広空港から車で80分、新得駅から車で7分 |
駐車場 | あり(10台) |
帯広・清水方面からの行き方
- 国道38号線を富良野方面に直進
- 交差点からさらに約4.1km直進、右手に北広牧場の入口あり
柴田牧場家屋の公開期間
2019年10月31日までを予定しています。
柴田牧場家屋に行く時の注意点
北広牧場の従業員用駐車場と柴田家ロケセットの駐車場が異なるので、注意が必要です。従業員用のエリアは立ち入り禁止となっています。
私は最初間違えて「北広牧場入口」の案内から従業員用の駐車場に入ってしまい、立入禁止の看板を見て慌てて入り直しました。柴田家ロケセットの駐車場入口には、ちゃんと案内看板が出ているので見逃さないようにしましょう。
北広牧場内の「関係者以外立入禁止」看板の先は、家畜伝染病予防のため絶対に立ち入らないでください。
北海道なつぞらロケ地3.天陽の家とアトリエのロケセット
柴田牧場のある新得町から車で1時間の真鍋庭園には、天陽の家とアトリエのロケセットの展示があります。こちらも「なつぞら」北海道ロケ地巡りでは見逃せない場所です。
真鍋庭園自体は入場料がかかりますが、展示は無料で見ることができますよ。
天陽のロケセットについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
>>関連記事:【なつぞら 天陽くん】真鍋庭園のアトリエと家に行ってきた!献花台はいつまで?
アトリエの中は天陽の描いた絵が飾られていて、自画像や遺作の馬の絵をじっくり見ることができますよ。
献花台には、多くのファンが献花に訪れていました。
天陽の家とアトリエの場所・アクセス
営業時間 | [6~8月以外]8時~日没まで [6~8月]8時~19時(18時入園まで) |
入園料 | 大人800円、子供200円(小中学生) ※ロケセットは無料で見れます |
定休日 | 期間中は無休。12月~4月下旬は閉園 |
住所 | 帯広市稲田町東2線6 |
電話番号 | 0155-48-2120 |
アクセス | JR帯広駅から車で15分、とかち帯広空港から車で20分 |
公式サイト | http://www.manabegarden.jp/ |
天陽の家とアトリエの公開期間
2019年12月1日まで公開予定です。
なつぞらロケ地巡りのトイレ・おむつ替えスポット
柴田牧場の入口、北広牧場の柴田家家屋のロケセットともに、トイレがありません。トイレ休憩をする場合は、柴田牧場から車で15分のところにあるツルハドラッグ清水店がおすすめです。(営業時間:9時~22時)
店内にトイレと休憩スペースがあり、50円で自販機の飲み物を飲むことができてありがたかったです。「なつぞら」ロケ地巡りの休憩にいかがでしょうか。
今回0歳児の赤ちゃんを連れていたので、おむつ替え台もあって助かりました。
北海道なつぞらロケ地・ロケセットの場所一覧
柴田牧場の入口、柴田家の家屋ロケセット、真鍋庭園の位置関係はこんな感じです。
真鍋庭園→(車で1時間)→柴田家ロケセット→(車で12分)→柴田牧場
ちなみに柴田牧場の近くには、共働学舎新得農場(車で10分)やベア・マウンテン(車で10分)といった観光スポットもあるので、ロケ地とあわせて行ってみてはいかがでしょうか。
[chat face=”face1.png” name=”RIPO” align=”left” style=”type2″]我が家はベア・マウンテンで熊を見てきました![/chat]
十勝では「なつぞら」のお土産を販売中
ちなみに十勝・帯広では、「なつぞら」のお土産がたくさん売られていました。
チーズクッキー、あんころ餅、カステラ焼き、スイートクッキーなど、アニメーター刈谷仁美さんによる可愛いキャラクターが描かれていてどれも目を引きます。
可愛らしいパッケージの「なつぞら」土産は、お土産に喜ばれそうですね。「なつぞら」のお土産は期間限定商品なので、北海道で見かけたらぜひ手に取ってみてください。
とかち帯広空港のなつぞらパネル展もチェック
とかち帯広空港の2階出発ロビーでは、「なつぞら」のパネル展が開催されていました。
十勝ロケの写真や人物相関図などが展示されています。
出演者の皆さんのオフショット写真も見ることができます。
十勝の高校生時代のなつの姿、懐かしいですね。
出発ロビーでパネル展を見ると、北海道でのロケ地巡りの余韻に浸れますよ。
なつぞらの北海道ロケ地巡りにおすすめの本
「なつぞら」ロケ地巡りの予習におすすめのメモリアルブック!(A4サイズあるのでちょっと持ち歩きには不便です…。)
2019年9月13日に発売されたばかりのこちらの本は、北海道フォトアルバムや出演者インタビュー、天陽作品ギャラリー、東洋動画のアニメ作品、雪月おやつレシピ、スタッフ裏話などなど「なつぞら」の情報がたっぷり。ロケ地巡りがますます楽しくなると思いますよ。
「なつぞら」関連のファンブックはいくつか出版されていますが、どれか一冊選ぶとしたら、個人的にはNHKが作っているこちらのメモリアルブックをおすすめします。
ロケ地巡りでなつぞらの世界観を満喫
今まで見たドラマで、ロケ地巡りをしたいと思った作品は「なつぞら」が初めてです。
それくらい作品の中に北海道十勝が色濃く根付いていて、「なつぞら」の大きな魅力になっていると思います。
実際にロケ地を見て、ドラマと現実が一体化したような、「なつぞら」の世界にいるような不思議な気持ちになりました。
「なつぞら」関連のロケセット展示は期間限定ですが、十勝に広がる広大な牧草地を見るだけでも「なつぞら」を感じることができそうです。
冬になった雪景色の十勝も見てみたいし、また十勝に行ってみたいと思いました。
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ちなみに「なつぞら」のロケ地は東京にもあります。