現在妊娠10ヶ月、鼻風邪をこじらせてひどい副鼻腔炎になってしまったRIPOです。
鼻水、鼻づまり、痰、ガラガラ声、水を飲むのもつらい喉の痛み…。夜も安眠できず、昼間も鼻づまりで頭が重く、これはなんとかせねばと思い耳鼻科へ。
[chat face=”face1.png” name=”RIPO” align=”left” style=”type2″]耳鼻科で適切な処置をしてもらい、薬も処方してもらいました![/chat]
ここでは、私の妊娠中の副鼻腔炎(蓄膿症)の体験談をもとに、妊娠中の副鼻腔炎で何科に行けばいいかということや、副鼻腔炎で薬は飲めるのか、自然治癒はするのかといったことを解説します。
また、自宅でできる副鼻腔炎の症状緩和方法についても紹介します。
つらい副鼻腔炎に悩む妊婦さんの参考になれば嬉しいです。
副鼻腔炎(蓄膿症)とは?
「副鼻腔炎(ふくびくうえん)」は、鼻の奥にある副鼻腔という空洞がウイルスや細菌によって炎症を起こしてしまうことです。別名「蓄膿症(ちくのうしょう)」とも呼ばれています。
鼻の奥には、上顎洞(じょうがくどう)・篩骨洞(しこつどう)・前頭洞(ぜんとうどう)・蝶形骨洞(ちょうけいこつどう)からなる4つの副鼻腔があります。
急性副鼻腔炎
一時的な風邪によるウイルス感染が原因で、急に炎症が起こることを急性副鼻腔炎と言います。期間は1~2週間程度、長くても1ヶ月程度で治癒します。
慢性副鼻腔炎
副鼻腔炎の症状が長引いたり、繰り返しかかってしまったりすることを慢性副鼻腔炎と言います。
鼻と副鼻腔をつないでいる自然孔と呼ばれる孔が、さまざまな原因により狭くなり、副鼻腔に膿がたまってしまうことが主な原因です。
副鼻腔炎の症状
副鼻腔の炎症が悪化すると、黄色や緑色のドロドロとした鼻水が出るようになります。
炎症により鼻の粘膜が腫れるため鼻づまりが起こりやすくなり、においや味がわからなくなったり、息苦しさを感じたりします。
また、副鼻腔の炎症によって頭や顔に痛みを感じ、頭痛や発熱の症状が出ることもあります。
ドロドロとした鼻水が喉に落ちることで痰が絡み、喉の痛みや咳が出る人も多いようです。
[chat face=”face4.png” name=”RIPO” align=”left” style=”type2″]私は鼻水が喉に落ちやすく、鼻風邪を引くと喉も痛くなります。特に寝ている間に落ちやすいみたいです。[/chat]
妊娠中の副鼻腔炎は何科に行けばいい?
産婦人科と迷う妊婦さんもいるかもしれませんが、鼻水の吸引や消毒など適切な治療を行ってもらうためには、耳鼻科へ行くと良いでしょう。
鼻の洗浄やネブライザーの処置をしてもらうだけでも、だいぶすっきりしますよ。耳鼻科で処置してもらえる副鼻腔炎の治療法をご紹介します。
鼻の洗浄や鼻水の吸引
副鼻腔炎の治療法として、鼻の洗浄や鼻水の吸引があります。専用の洗浄液や生理食塩水を使って鼻の中を洗浄することで、ウイルスや花粉、鼻水などを洗い流すことができますよ。
こまめに鼻水を取り除くことで、副鼻腔炎の予防や治療に効果があるといわれています。
ネブライザー療法
耳鼻科に行った際、最後に喉や鼻に蒸気を当てる治療を行ったことはありませんか。これがネブライザーです。
薬の液を霧状にし、鼻や喉から吸い込むことで、副鼻腔や気管支の奥にまで薬を届けることができます。
内服治療
副鼻腔炎の治療では、内服薬を処方されることが多いようです。抗生物質を使っての治療が一般的で、症状によって炎症の痛み止めや、鼻水・痰を切る薬などが処方されることがあります。
妊娠中に副鼻腔炎になった体験談
もともと滅多に風邪を引くことはなく、鼻風邪自体も1年以上ぶり。熱はなかったので、いつものように放っておけば治るかなと甘くみていました。
息子に鼻風邪をうつされた!
妊娠10ヶ月に入ってすぐに、保育園に通う息子から鼻風邪をうつされたのが最初でした。子供の風邪って、親にうつると重症化しやすいんですよね…。
妊娠中なので市販薬に頼ることができず、つらい鼻づまりに耐えながら自然治癒を待つこと1週間。
[chat face=”face4.png” name=”RIPO” align=”left” style=”type2″]一向に治りません!鼻をかんでもまったく鼻が通らず、呼吸が苦しい…。[/chat]
ドロドロの膿のような鼻水が出続け、鼻水が喉に落ちてへばりつき、喉も炎症を起こしてしまいました。
鼻は通らないし、喉は水を飲むのもつらい痛み…。夜も寝苦しくて、寝付けないくらいでした。
悪化する一方なので耳鼻科へ行くことに
「妊娠中だと薬はもらえないから意味ないかな…」と、つい耳鼻科への通院を渋っていたのですが、鼻水の吸引と喉の消毒だけでもしてもらいたいと思い耳鼻科に行くことに。
[chat face=”isha.jpg” name=”耳鼻科医” align=”left” style=”type2″]あー。これはだいぶ鼻の奥に膿がたまってますね。完全に副鼻腔炎ですねー。喉も鼻水が落ちて腫れてますね。[/chat]
[chat face=”face5.png” name=”RIPO” align=”left” style=”type2″]自然に治りますか?[/chat]
[chat face=”isha.jpg” name=”耳鼻科医” align=”left” style=”type2″]自然に治るけど、時間がかかりそうですね。つらいでしょう。抗生剤と痰切り出しますね。[/chat]
[chat face=”face5.png” name=”RIPO” align=”left” style=”type2″]今妊娠10ヶ月なんですけど、薬を飲んでも大丈夫ですか?[/chat]
[chat face=”isha.jpg” name=”耳鼻科医” align=”left” style=”type2″]妊娠中でも飲める薬なので大丈夫ですよ。喉の痛み止めは妊娠中は出せないですけど。[/chat]
鼻水の吸引、喉の消毒、鼻の洗浄、ネブライザーをしてもらい、抗生剤を処方してもらいました。妊娠中なのに抗生剤!?と思ったのですが、妊婦さんでも使える薬があるそうですよ。
鼻水の吸引と洗浄で、久しぶりに鼻が通ってかなりすっきりしました!
ちなみに鼻の洗浄は、生理食塩水を片方の鼻の穴から注ぎ、もう片方の鼻穴と口から出すというもの。鼻穴と口から水がドバドバ出るのでびっくりしますが、痛くはなかったです。(人には見せられない姿ですが…)
薬代込みで、お会計は1,500円ほど。鼻のつまりがつらいときは、来られるときに洗浄に来てくださいとのことでした。
翌日から喉の痛みが解消し、鼻水に変化が
耳鼻科の診察を終え、投薬治療を始めた翌日。
喉の痛みがなくなり、膿のように緑色でドロドロしていた鼻水の色が薄くなっていました!
かんでもかんでも鼻づまりが直らなかったのに、鼻をかめば鼻が通るように。早速症状が快方に向かっていることが感じられて、安心しました。
[chat face=”face1.png” name=”RIPO” align=”left” style=”type2″]我慢しないで、もっと早く耳鼻科に行けばよかった~![/chat]
妊婦の副鼻腔炎で薬は飲んでもいい?
こちらが、今回私が処方された薬です。1日3回服用、4日分の薬をもらいました。
- サワシリン錠:ペニシリン系の抗生物質で、感染症を治療する薬。
- カルボシステイン:粘膜を正常にして痰を出しやすくする薬。ムコダインのジェネリック。
抗生剤って妊娠中はNGなのかと思っていましたが、使える薬もあるようです。
妊娠週数によって薬の種類が異なる可能性があるので、診察時は妊娠週数を正確に伝えてくださいね。
病院で適切に処方された薬なら問題ないですが、市販薬を自己判断で服用するのは避けた方が無難です。
薬に頼りたいくらい副鼻腔炎がつらいときは、耳鼻科で薬をもらったほうが安心ですよ。
※2019年11月追記:無事に出産し、現在娘は10ヶ月になりました。授乳中の現在また副鼻腔炎になってしまい、耳鼻科で上記とまったく同じ薬をもらって飲んでいます。
医師には「授乳中だけどしっかり薬を飲んで治しましょう」と言われました。妊娠中と同じく、授乳中の副鼻腔炎も無理せず病院を受診し、必要ならば薬を飲んだ方が早く治りますよ。
副鼻腔炎は自然治癒する?症状の緩和方法は?
急性副鼻腔炎は、長くても1ヶ月ほどで自然治癒することが多いようです。
とはいえ、1ヶ月間も不快な症状に悩まされるのはつらいですし、ストレスになりますよね。
薬に頼れない妊婦さんでもできる、副鼻腔炎のつらい症状を緩和する対処法を紹介します。
あくまで一時的な対処法なので、長引く場合や症状が悪化する場合は、我慢せず病院に行ってくださいね。
温かい飲み物
お茶、白湯、ハーブティー、しょうが湯、ホットミルク、みそ汁など温かい飲み物をゆっくりと飲んでみてください。
鼻と口を湯気に近づけて蒸気を吸い込むことで、鼻づまりが緩和しますよ。何度でも試せる手軽な方法です。
お風呂に入る
妊娠中はお風呂掃除や入浴がおっくうになってしまうこともありますが、なるべくゆっくりと湯船に浸かるようにしましょう。
長い時間湯気を吸いこんだり身体を温めたりすることで、つらい鼻づまりを解消し不快感を取り除くことができます。
頭痛や顔面痛がある場合、お風呂の中で痛い部分をマッサージするとよいでしょう。
加湿器の活用
乾燥しやすい冬場は、加湿器を活用して部屋の湿度を上げましょう。
加湿器がない場合は、タオルを濡らし、水が滴らない程度に絞ってからハンガーなどにかけて部屋干しすると加湿器の代わりになります。
自分の近くに置いて使える、持ち運びしやすい卓上タイプの加湿器もおすすめです。
鼻水吸引器の活用
上のお子さんがいて家に鼻水吸引器がある場合は、大人も使用することができます。
私もメルシーポットを自分でも試してみましたが、鼻をかむよりスッキリ奥まで鼻水がとれて快適でした。応急処置的に試してみてはいかがでしょうか。
出産後に子供の鼻風邪で大活躍するので、これを機に妊婦さんが購入するのもおすすめです。
マスクの着用
マスクで口と鼻を覆うことで、自分の呼気で保湿ができます。濡れたマスクも市販されているので、夜間の口呼吸対策として利用するのも良いでしょう。
なた豆茶を飲む
なた豆茶は、副鼻腔炎や花粉症などの鼻づまりや、鼻水が喉に落ちて痰になる症状がスッキリするとされています。
特に、慢性副鼻腔炎や花粉症のように、長期間症状に悩まされている人に効果が期待できます。また、鼻風邪が悪化しやすい人は予防のために飲む人もいるそうです。
味が好みだしノンカフェインなので、副鼻腔炎になったことを機に私も飲み始めました。(写真のなた豆茶はこちら)
妊娠中のつらい副鼻腔炎は無理せず病院へ
副鼻腔炎(蓄膿症)は放置しておくと長引きやすいうえに、なかなか不快感が取れず症状も悪化しやすい病気です。
ただの鼻風邪だと思って我慢していると、完治まで時間がかかってしまうかもしれません。
妊婦さんでも受けれる治療や飲める薬はあるので、症状がつらいときは我慢せず、耳鼻科に行って治療を受けてくださいね。
※この記事でご紹介している内容は、個人の感想と体験談になります。
参考文献:副鼻腔炎 社会福祉法人 恩賜財団済生会
鼻の悩み たかむら耳鼻咽喉科
急性鼻副鼻腔炎診療ガイドライン